さ行

「さ」の方言

松本弁:ささらほうさら
標準語:てんやわんや
忙しくて、手がつかなくて、どうしようもない状態。
ちょっと投げやりなニュアンスを含んでいる。
松本弁:~さや
標準語:~ですよ
※ゲストさんからの投稿に一部加筆しました。
「これもらっていいかや?」「いいさや(いいですよ)」と使う。
同義語「いいせや」もある。
松本弁:~さら
標準語:~と一緒に
「袋さら持って来て」は「袋と一緒に持って来て」と訳す。
松本人なら「その料理は皿さら運んで」「『サラサラ』ってどう運ぶのですか?」というような会話をした事があるはず。

「し」の方言

松本弁:~じ
標準語:~よ
「行くじ」は「行こうよ」と訳す。
自分の行動と同じ事をみんなにしてもらう時に使われる。
松本弁:しこ
標準語:恰好
※ゲストさんからの投稿に一部加筆しました。
身なりを指す時に使われる。
「そんなびしょってぇしこして何してるだ」は「そんな小汚い恰好して何してるの?」の意味。
松本弁:しべらっこい
標準語:しょっぱい、ピリッとくる味
非常に難解な、味を指す言葉。
比較的「しょっぱい」「ピリッとくる」という味に対して使うが、まれに「渋い」「苦い」などに応用されることがある。
松本弁:しゃら
標準語:すごく、とっても、はなはだしく
英語の「very」に相当する方言。
「しゃらうるせー」は「すごくうるさい」と訳す。
松本弁:~しょう
標準語:~人達、~衆
「おんなしょう」「おとこしょう」「わけぇしょう」は「女の人達」「男の人達」「若い人達」の意味。「衆(しゅう)」がなまって「しょう」になったのか?
使われる頻度は結構多い。
松本弁:しょまむ
標準語:摘む
物を摘む状態を指す。
人によってはつかむ状態を指すこともある。

「す」の方言

松本弁:ずく
標準語:面倒、根性
「~にずくを出す」は「面倒くさがらずに~をする」と訳す。
「ずくがある」は「いろいろ精力的に頑張る」という意味になる。
松本弁:~ずら
標準語:~です
松本弁の代表的な言葉。静岡や岐阜でも使うらしい。
松本弁初心者は、とりあえず語尾を「ずら」に変えるだけでもそれっぽくなる。

「せ」の方言

松本弁:〜せ(や)
標準語:当たり前でしょう
「そうせ」=「それは当たり前だよ」や「あるせ」=「もちろん有るさ」など、当たり前のことを聞かれて答える時に使う。
後ろに「や」が付き「そうせや」とも言う。
ニュアンスによって馬鹿にする時に使うことがある。

「そ」の方言

松本弁:そんでもって
標準語:そして
※ゲストさんからの投稿に一部加筆しました。
接続語としての「そして」がなまった方言。
「あそこを曲がって、そんでもって真っ直ぐ進むずら」と使う。
松本弁:そっこ
標準語:底
※ゲストさんからの投稿に一部加筆しました。
「瓶のそっこにこずむ」は「瓶の底に沈む」と訳す。
「その場所」と勘違いされることが多く、シンプルなのに意味が伝わらない方言の一つ。